きみのそういう部分を見せてくれ

そういうやつです、心の細かいやつ

亡霊

 

 

 

真向かいで、冬に呪われたわたしがこっちへ来るなと追いかけてくる

 

 

わたしの呪いはわたしにしか解けないし

呪われたわたしの亡霊は、わたしが刺すしかないのだ

 

 

 

 

冬の呪いは君にもかかる、きみの、国。

 

 

冬がきた

 

呪いの冬だ 私にとっては。呪いの季節なのだ。

 

6月に初めて会った君なのに、どうして冬に距離を縮めようとしてしまったのだろう

君にも私の、呪いがかかってしまうのだろうか

ああ、もう 終わった。また一年が経って、同じ呪いがじわじわと、こっちに来ていると。怖いのだ。

 

君も、私のことを大切になんてせずに消えるんでしょ

私は知っている。男の子になったら、誰も私を大切にしないし、飽きてしまうし、居なくなってしまうことを。

始まりが唐突で衝撃的であるほど、呪いはかけやすい

 

君は私のこと人間としてちゃんと見たことなんてないんだと思ってしまった。

その先の、作品としての結果と、いつも目を合わせているのでしょ

作品が終わったら、私も、君も、嘘だったみたいに事実ごと消えるの

わたし、わかるの

そんなことないって思うの?でも、わたしわかるの 本当にわかるの

だって去年自殺したわたしの恋心は、バラバラになってわたしの元へ帰って来たけれど、今も生き返らないままよ。

呪われたわたしの一部は、自殺して。もう帰らないの

そんなふうに、わたしと君の呪われた一部はきっと消えてしまうよ

 

 

性別が、怖い

君が男の子になった瞬間、わたしは女としてでしか君と接しられなくなるの

でも君が、「一気に距離の近い目になったねえ。」って言った時、

ものすごい脅威に支配されてしまった。と思った

君は、作品を完成させるためならきっと、手段を選ばないのだ。

たとえそれによって、わたしの心とか、体が

死んでも

 

ものすごい怪物を、生み出してしまったのか、見つけて、出会ってしまったのか

ひどく冷酷で残酷で、暖かく柔らかい君に、出会ってしまった

 

一方わたしは普通の人間だから、君に食われた跡はきちんと残るのだ

言葉や悲鳴があまりに無意味な国だった 誰も君を止めることは

もうできなかった。

そしてわたしまで、止めて、君が居なくなるくらいなら、止めないでいて。と願ってしまっていたのだ。

君はきっと本当に魔王だから、じわじわとわたしを引きずり込んで殺すのだろう。

 

わたしに、殺してもいいからって君は言ったけど、どうして君がそうやって言うの?って、殺されるのは君ではなくてわたしなのだ。

 

わたしには、冬に一部が死んでしまう呪いがかかっているから。

 

でも、もう全て遅いね

もう、遅いよ

 

わたしは、君が怖い

 

もう、何処にも戻れないよ 

 

 

あたしの中の時差

 

 

美しいものしか作れないって、その子は言った。

 

その子の指先とか、骨の中 頭の中 喉の中 耳の穴とかに、もう美意識が詰まりきっている

私はそんな姿に言葉を失って、適当な相槌を打って変な笑顔を浮かべていた

 

なんとも思わなかった と言うことは時間差で自分の感情が明確になる。

私は、昨日向かい側で話をしてくれたその子に対して思ったことを、今日わかった。

24時間の時差。でもこういうことはよくある。

つまり相手が忘れた頃に返事を言うこと。

それは一ヶ月だったり、半年かかることもある 

時差が大きすぎると、相手に伝えないまま終わってしまう。

実際に先輩に対してはもう何も本当のことは言えていない。

 

 

でもあたし、いつになるかはわかんないけどその子には時間差の返事をしようと思う

 

「美意識が詰まったあなたが怖い あたしは、いつだって美しさの裏側に居たいって思ってる人間で、美意識がほとんどないから、あなたが嫌に感じる人間かもしれないよ。

美しいものなんて作ったことがないし、目指したこと、多分なくて。だから、望まない形の人間かも。どうしよう あなたの美意識についていけないかもしれない 

あたし、美意識がかけているくせに、美しくないものが好きだけど、美しいものに対しての憧れは消えないの マレーシアからの飛行機の中で、幸せで美しい家族を見て泣く時間を過ごしたりしてたの。

全然違う派閥 みたいな気持ちなの 派閥とか、暴力的な言葉だけど だからなんていうか、美しさの中にいるあなたの前では下手なことできないって思っちゃう。」

 

歪みきれない自分が嫌い・・・

 

 

自分に呪いをかけたあの日々から、あたしは純度の高い綺麗な人をずっと避けてきた

もうこれ以上、卑屈になっていくのはいやだ

 

でもあたし、その子のこと好きになったんだ。

恋愛感情はいつからかなくなって、多分恋が自殺したあの日から、誰のことも先輩のことも好きにはならなくなったのだけど

だから恋ではないのだけど

好きになった以上は嫌われとしても絶対離れたくない

女の子だって先輩だって先生だってそう

 

ただ、女と先生しか愛せないあたしにとってその子の存在はとても難しい

 

大人になったら今の私は跡形もなく溶けて死んでほしい

すごく虚しい朝だった

 

こんな朝6:00、幸せがどこを探してもない朝。

 

それでも夜にはお店へと足を運んで、5000円分の45分を黙々と過ごす。

ノンアルコールのファジーネーブルはオレンジジュースだから、女に生まれてよかった

 

好きでもない男の性器を覗いて、体の構造を学ぶだけ

何も、得はない。誰でも、どうでもいい時期は終わった。

欲望を口の中にパンパンに詰め込んでいる間、私の頭の中にはたくさんの好きな人が現れて、悲しみに拍車がかかる。ふと視界に入った美少年がこちらを不思議そうに見ている 大人への近づき方を間違えて、愛情を見つけられなかった姿だよって笑いかけたかった。物理的苦しさ、呼吸しづらさによる涙が溢れて、勘違いされる。あなたのキスやハグには何も影響されない

 

 

おにい、抱きしめて

 

 

自然に、そう思ってしまった。私はまだあの大きい背中を探していたんだなって

希望にヒビが入って静かに剥がれて落ちた。

 

歩いては悲しみにぶち当たって、繰り返している

 

19歳、20歳ってみんな仕方なくこんな感じなのだろうか こんな感情で生きているのだろうか

少し疲れた

 

 

神様はまだ何も知らない、焦げ付きは削がないと消えないことも。

 

 

綺麗の裏側にいつだって居たい。

 

麗しく綺麗なものの裏側には不幸みたいな顔をした汚い姿がある ある

汚いものがないと、綺麗なものが綺麗だと評価されないでしょ

美しくて麗しい綺麗な、人、もの

 

美しいあなたに汚いものを晒す時、手が震えたのはそういうことで、

つまり私はあなたの裏側で息をしているようなものでして

そんな私が今隣に居てごめんなさい と思っていました

 

世で隠されている欲望が過ぎて、目を背けた瞬間に

「こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!こっち見ろ!!!!!!」

 

って逃がさない 暴力がしたい

 

体と時間を濁った夜に売った女子高生を忘れないで欲しい

忘れたら許さないって 星も何にもない朝方を睨んでいる

 

一度体験したら、こんなにあっけらかんで嘘ばっかなのに数字だけは本当なだけの

ワールドだったのかって脱力した

 

ただ私自身は消えた

 

簡単で呼びやすい名前だけが残っていて、私はその名前に着せられた服と化粧品に成った。

 

 

ただ私の、浅はかな暴力的精神と寂しさと自己満足は、私の神様によって

昇華されて世に溶け込んだ。

そこには私自身もみんなもちゃんと形を残していた。

 

大人なのだなって思った。

私の汚いは、美しい大人に洗浄されて、人前に出せるものになった

 

 

油汚れを落とされたアヒルみたいだった・・・・・・・・・

 

 

でも私は、綺麗なアヒルに成って他と見分けがつかなくなるなら、

汚いアヒルで居たいと思ったけれど、

 

神様の手で洗われたのなら、神様の前でだけ綺麗なアヒルで居たい。

嘘でもよ。本当に見えるくらいの綺麗さをまとっていたい。

 

本当の私はそんなものじゃないけど、

そんな私が作るものは好きだけど、自分自身はいつだって

 

 

大切には、している。

 

 

 

眠っていた私がもうすぐ忘れる夢のお話 アリス、それは夢よ。

 

 

ああここに、ずっとずっとしつこいほどに書き続けていた恋だけど、

ある日突然、跡形もなく消えた。消えてくれた。

醤油入れをずっと置いておくと底の接地面に丸くあとが残るけれど、あれもない。

 

ない、ない。

 

 

憎しみと恋情でできた悪魔の皮が、するりと脱げて、私は起きた。

 

ずっとずっと、眠っていた。ずっとずっと ずっとずっと

 

あんなに苦しんでいたのに嘘みたいだ でも嘘じゃないのだ

全く、どうでもいい

 

 

そんな、どうでもよくなった話をここに残す。ここは、私の掃き溜め場だから。

 

 

萌ちゃん(ゴメン、名前出して。でもお世話になったって話やから許して)に、

長く話を聞いてもらえる機会があって、その時にいつもみたいにダラダラ先輩のことを

口からこぼしていた。話すというより、心の中で居場所を失った感情が

言語化されてこぼれる。汚い。

 

萌ちゃんはきっと聞きたくもない内容なのにいつも隣にいてくれた。大好き。

でもその日は、私の人の話をちゃんと聞く際に開いていないといけない扉が

多分全開だった。もしくは全壊。扉自体がなかったのかもしれない。

萌ちゃんのまっすぐな意見が、何の阻止もなく私の中に入ってきていた。

 

その頃、私はいつも泣いていて、その時も萌ちゃんの隣で泣いた。

でもいつもよりもものすごく泣いた。 ニキビの膿を出し切るみたいに、今まで泣けなかったり叫べなかったり死ねなかった私が全て涙になって、もう泣かなくていいくらいにたくさん泣いた。

 

それで家に帰って眠って、朝起きたら

 

先輩は消えていた。

 

 

私の恋情、劣情、非情、苦しみ、憎しみ、匂い、感触、それらを混ぜて固めた先輩と言うあなたが、弾けて飛び散って消えた。

 

部屋には、飾ってある桔梗の花弁が、落ちていた。

 

私はそれを拾って、食べようとしたけれどやめて、タバコの火で燃やした。

 

 

さようなら、心を病むことにハマっていた私。

 

 

そう思った。

 

 

私は愉しんでいたのだ。この延々と終わらない悲しみを大切にしてしまっていた。

こんなにいろんな人に手を出しているくせに、男の人の愛し方がわからないのだ。

性的な面で愛することが、恋になってしまう。

何となく終わらせられなくて、憎しみと恋情が同居してしまっていた。

 

最終的に先輩ではなく私の恋ではなく私の悲しみを大切にしてしまっていた。

 

 

でもそんな悲しみはあの日に萌ちゃんの隣で全て出て行って、必然的に先輩も消えた。

 

その日から、私の生活から先輩は消えて、毎日ちゃんと起きている。

意識もある。

 

 

毎日意識があって、覚えている。

 

 

嘘つかないよは嘘じゃない 今日はね

 

 

深夜 かもしれない

世の中では深夜である時間帯(お店的にはゴールデンタイム)に

不在着信が入っていた。5件

 

ずっと無視し続けている警察署からの(スイカ落とした)着信かと思ってうんざりしたけど違った。超絶ご近所さんからの着信だった メッセージよりも用があれば着信派だと知っているから「ああ」と思ったけど5件。

今ものすごく誰かとお話したい気分なのかそれとも何かあったのか

 

かけ直すと後者だった

 

内容は、なんていうかものすごく意味わからんくて面倒くさそうなことになりかけていて二人で困っていた。結局インターホンを押して会いに行ったけれど

 

 

割と人数がいる中でのコミュニティーでお互いが近い存在になってしまうと

こんなにも面倒で濁ったことになるんだなと実感した その子の広いワンルーム

 

 

疲れる、疲れると言いながら話していた

 

 

何にも考えない状態で話でもしていたいものだなって

まあもう無理だけど

 

暗黙の了解とか秘密とか、誰が何を考えて動いているかとか嘘やらなんやら

本人しかわからない部分だろうが うるせえな

 

疑って心死ぬのはもう飽きた みんな嘘つきだよ当たり前でしょ

本当のことはひとつじゃないし、どれが真ん中の答えかは本人こそわからなかったり、する。せん?

 

だからその時々で答えが違う人のことを怒らないで欲しい 私含め

毎回本当なのだ 嘘はいつもつかない その時はその答えでだいたい誤魔化していないのに、嘘の種になってしまう