きみのそういう部分を見せてくれ

そういうやつです、心の細かいやつ

私たちの本屋さん これはついてほしい嘘




先輩と電話越しにお話しながら、

地元の冷たくて暗い空気と、

有害な青なパズルを吸い込んでは吐いていた


もしかしたら電話越しに聞こえたかなあ、

その音


もしかしたらもう知ってるかもね



わたしが全部どうでもよくなって忘れたふりをするみたいに、

わたしの青なパズルのことも知らないふりしてくれるのかも



すき 会いたい 顔見たい そういう

わたしにしかプラスにならない欲求

ぽろぽろこぼしてしまいそうになる度に、


わたしはパズルを吸った

焼き消した


わたしがそれっぽいこと言う度に

先輩は軽く笑って、1.5秒くらい


いつだって笑うことと、時間は魔法の薬で、でもその場限りの万能薬だから


どちらか片方が後遺症に苦しんでいる


それがわたしだもん 


先輩は、本屋さんに行った


わたしはお風呂で気付いたんだけどね


本当に本屋さんにだったのかなあ


私たちの中では、先輩が通うその場所、

本屋さんって呼ぶことにするの?


わたしもずっと、本屋さんって信じてるふりをし続けて ばいばーいって 言うのかなあ



思い込みじゃないほうがいい。



先輩に、気を使われてみたいもん


わたしの前では彼女って言う言葉を控えるっていう行動をとってほしい



わたしが好きでいることを、忘れないで

なかったことにしないで

どこかで引っかかっていてほしい



先輩の内側から僅かに刺さる、

細くて毒のない、けど割と痛い

棘になりたい


先輩の耳たぶにささる黒いバラの棘になりたい


先輩が眠るときに外す黒いバラ


わたしはあれの棘になって、

先輩をずっと内側から刺したい







あ 静かになったな お兄さん今何してるの?


本屋に来た


本屋?


うん


ふーん 原付の音しないもんね


うんだから 切るよ


・・ヤダ 切らないで



ねえ


あのさ


うん・・・・・・